「子供は二人がいい。今の二人でいい。それ以上だと私が回らないから二人でいい。」
そういっていた6年くらい前の私に言ってあげたい。
「あんた、40歳になる頃には5人のお母さんになってるぜ。“二人以上だと私が回らないから~(笑顔)” とか言ってた時の自分を思い出して、泣き笑いするしかない日々に追われる時期が来るぜ。」と。
我が家は俗にいうステップファミリー。
離婚した私が連れてきた娘二人と、離婚した今の主人が連れてきた息子二人娘一人、合わせて7人家族。
家族みんなで写真を撮っても、7人もいるから、常に誰かが半目。
全員なにかしら好き嫌いあるから、全員がそろって大好きなおかずが一品しかない。
“てんやわんやの子育て”の代名詞っぽいから、絶対に買わない、とか言ってたホンダのミニバン、がっつり所有。今では私が立ってるだけで、てんやわんやの子育てが立ってるみたい。
言い出せばキリがないけれども、やっぱり4人家族だった時とは全然違う。
さらに、子供全員が別親の元に行ってて子供がいない日、という日がある。私の娘二人だけいて、4人だけ、という日もある。従兄弟たちが遊びに来てて、子供7人、という週末もある。すごい時は、その7人に加えて近所の友達も来てて、インスタント動物園みたいになっていた日もあった。
基本的にお母さん業は普通にこなせるほうだと思っていたが、こんなにも変化球ばっかり投げられて、頼んでないのに鍛えられて、お母さん業のまわし方自体が変わってきた。
これからは、もう、毎日がテンポよく進む、同じリズム感のある生活ではないのだ。毎日、起きてみないとわからない。
言ってみれば、目隠しして、ものすごく散らかったレゴが散乱する子供の部屋を裸足で歩く、みたいな。
おいしそうなイチゴ大福のセットに一つだけワサビが詰まってて、絶対吐いちゃいけない、みたいな。
好きなアルファベットを組み合わせて決めた株に、全財産投資する、みたいな。
さようなら、人生計画を立てて、それに沿って歩いていた自分。さようなら、それが得意だった自分。
「これからは全部変化球な。たまにストレートと見せかけてくいっと落ちるようなやつ投げちゃるからな。今までの投球分析とかしても無駄だからな、むはははははっ!」と人生が言っているのが聞こえる。
よっしゃ、かかってこい。さっき大谷がワールドシリーズ出てるの観たから私も子育てのワールドシリーズ余裕で行ける。
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