私は車に乗っている時間が異様に多い。
総合的に運転している時間はそんなに長くないが、学校送り迎え、食料品調達、子供の忘れ物のお届け、学校から矯正歯科への送迎、習い事の送り迎え。私が運転しなければ誰もどこにも行けないのではないか、履歴書に「ボランティア運転手」と堂々と書いてもいいのではないかと思い始めている。
車の中では歌を歌うか、ポッドキャストやラジオを聴いている。自分が青春を謳歌しまくっていた2000年代のアメリカのポップスを控えめな大音量で流しながら、同じくらいの大音量で歌っている。
ただし、その歌い方にはコツがある。
赤信号で止まったり、渋滞にハマって車のスピードが落ち、すれ違いざまの車の人に「あ、この人ブリトニースピアーズ歌ってる」と思われるのは2024年のこのご時世、さすがに恥ずかしい。なので、唇が触れる・口が閉じてしまう発音は半口を開けたまま歌うのがポイントだ。
例えば、先ほどにも挙げたブリトニーさんのOops i did it again
という具合である。
なぜ、このようにわざわざ他人の目を意識した歌い方をするのか。説明しよう。
毎日、自分は渋滞ラッシュにハマってないが、反対車線の人たちが渋滞にハマっている部分がある。小さい道なので、スピードは出さなけいけれども、自分はすいすい動いているので、渋滞にハマっている反対車線の人たちを観察することができる。
これが面白いのだ。
たいていの場合、多くの人が携帯を扱っている。仕事に疲れて帰ることだけを目標にしている感じの人もいる。一人で運転していて、口が動いているけれども、歌っているのではなく多分誰かと電話しているんだろうな、という感じの人も多い。そして、たまに、見てしまったこっちが一緒に盛り上がってしまうほど、ものすごく楽しそうに一人コンサートをしている人もいる。
自分は、この一人コンサートタイプだ。すれ違いざまに反対車線の他人様を心の中で超ジャッジしながらも、自分は、「こいつ一人コンサートタイプだ」と思われたくはない。出来れば「あ、この人は誰かと電話しているんだな」と思われたいので、めっちゃ声は出てても、頭と口もとはできるだけ動かさずに歌わなければならないのだ。
歌を歌うことが好きならば、ストレス発散になるので、車内一人コンサートは是非おすすめしたい。ふと、自分を振り返ったときに、何やってんだ私。ってなってもストレスは減っているのでお勧めだ。
今日の朝は、私の車線がゆっくり目の渋滞にハマった。
自分の前のセダンを運転していた男性が、とにかくジッとしてなかったのが非常に印象的だった。右手はYo!左手もYo!という感じで、頭も右に揺れ~左に揺れ~と楽しそうな感じに見えた。でも、助手席の方向を見ながら右手がYo!YO!となっていて、途中から「あ、この人は歌ってるんじゃなくて助手席の人を叱ってるのかな?」とだんだん思えてきたのだ。
一旦そう思ってしまうと、居るか居ないかも定かでない助手席の人が心配になってきた。
二車線になったところで、追い越しするふりして助手席に人がいるかどうか確認したいと思ったが、家に帰るために自分が左折してしまったので真実は分からずじまいだ。
あの運転手が、朝から同僚を怒鳴りつけるようなおっさんではなく、自称エミネムの生まれ変わりであることを心から願う。
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Oops, I did it again
oots, i did it again
I played with your heart, got lost in the game
i tlayed with your heart, got lost in the gane
Oh baby, baby
oh dayde dayde
Oops, you think I’m in love
ooks , you think i nin lone
That I’m sent from above
that i ‘n sent hrom adahahahahah
I’m not that innocent
i’n not !that! innocent