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今年は出番なしの貞子

アメリカにずっと住んでて、20回くらい経験してきたけど、今でも、ハロウィンに対する思い入れゼロ。一回しか着ないのにすぐ破れる衣装にお金かかるし、頼んでないのに砂糖が家の中に大量に入ってくるし、呼んでないのに近所の人がピンポン押してくるし。

もし、次の大統領が「アメリカのイベント、一個減らそっか。何減らす?」って聞いてきたら、ハロウィンなくても良くね?って投票しちゃう。「あ、でも、イースターもなくていいかな~。」とか「ハロウィン削らなくていいから、夏休み減らそうか?」って言っちゃうかもな・・・

2024年は、子供たちのいないハロウィンでした。全員、別親のところに行きましたので、主人と私はいつもは混んでるチャイニーズレストランに行き、いつもは混んでる高級モールを散策してきました。ガラガラでした。ってか、モールのお店、夜遅すぎたのか、全部閉まってました。

招待状送ってないのにお菓子乞いにくる、近所のガキンチョお子様のために、家の前にはコストコで20ドルもしたチョコレート系のお菓子とグミをどっさり用意しました。

「初めてだね!こんなに良いお菓子用意したの!去年は一番安いやつだったもんね。その前に至ってはお菓子すら出してなかったしね。」って主人と揃って自画自賛。帰宅するころには全部なくなってました。

ということで、今年は出番がなかったのですが、私は数年前に作った魔女衣装を毎年まといます。呼ばれてもないのに、走って他人様の家にお菓子乞いに行く我が子を後ろから「フフフ・・・かわいいわ、私の子供た・・・危ない!車くるよ!!!走るな!ありがとう言った?サンキュー!サンキュー!・・・何もらったの?キットカットある?ちょうだい。」と、見守るためです。

既成の魔女の帽子に、友人がくれたバラの造花を巻いて。袖は、魔女っぽいかなー、ってことで、あえて広がるベルタイプの袖にして、年に一回しか着ないからきりっぱ。袖も裾も、端の処理なし。ハロウィンに対する意気込みのなさ、全開。

これを着て、日が落ちて暗くなったころに、街灯の下に一人で立ち、髪の毛を全部前に持ってきて貞子やります。動かず、じっと、何を言うでもなく、何をするでもなく、ただ、立ち尽くす。

めっちゃ怖いです。(写真あった!)

「え?・・・あれ、本物の人?マネキン?」って言ってるのが聞こえます。たまに、本気で怖がってるティーンとか居るので、髪の毛を少しわけて片目だけ出して「…. it’s ok」って言うと、ティーンは安心するどころかもっと怖いみたいです。

わたし、ハロウィン、全然やる気ないのに、めっちゃ貢献。You’re welcome, America.

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